鋭いブローバックでコンパクトピストルである事を忘れさせる東京マルイ製デトニクス コンバットマスター。ガンガン撃っているとある異変が起こり始めた。ブローバックからのスライド前進が完璧になされていない。左画像のように不完全なままでストップしてしまう。今回はこの件に付いて検証した結果、現在3つのポイントを発見したのでご確認頂きたい。
HI-CAPAやM1911と同サイズのチャンバーパッキンを使用。シール性を重視しノズル外径はM1911に比べ約0.13mm拡大されている。このことがチャンバーパッキンに収納される際のあと一押し(戻りの鈍さ)につながっている。 ノズル外径一覧 ※ X-FIRE 計測時
シリンダーガスポート部の底面がHI-CAPAやM1911に比べ約0.2mm高く設定されている。 HI-CAPAやM1911は画像のようにサイドレール(赤)とほぼ同じ高さなのだがDETONICSは0.2mm高いため(青)レールより下方に0.2mm分沈むことになる。これが次に紹介するマガジンとの干渉を引き起こしている可能性が高い。
先述のガスポート高さがマガジンガスケット(ラバー)に干渉していると思われる。また、このガスケットはラバーで製作されているため公差も比較的緩いと思われ事実マガジンの差し替えだけでスライドが快適に作動したり前進しきれなかったりと安定しない。